肉体労働はもちろんパソコン作業やスマホなど、日常生活にも支障がでるような背中の痛みを抱えている人が増えています。
身体の歪みや身体のバランスの悪さから筋肉が強張り痛みとなっているものや、内臓の機能低下からくるものなど背中の痛みの原因にはさまざまなものがあります。
多くの場合は背中の筋肉が骨格の歪みにより、過剰に緊張し続けたり、運動後のメンテナンス不足で筋肉に疲労が溜まり、背中の張りや痛みになって現れています。
しかし背中の痛みは大きな病気のサインでもある場合があるので、ただの背中の痛みとマッサージなどで一時しのぎを繰り返している人も多いですが、軽視することはできません。
背中には僧帽筋や広背筋、脊柱起立筋、多裂筋などの筋肉群や脊柱や肋骨、肩甲骨などの骨があるほか、首や肩、腰、脚などの周辺の筋肉・骨格とつながり、連動しています。
骨盤や背骨を支えているのは主に体幹部分のインナーマッスルで、過度な疲労や緊張、バランスを欠いた姿勢や身体の使い方を続けていると骨盤・背骨に歪みが現れてきます。
その状態がさらに続くと表面の筋肉も緊張・強張って背中の痛みとなってくるのです。
猫背の人は、肩甲骨の間から首の付け根にかけて痛むことも多く、これは5~6kgもある重い頭を支えているのが首の付け根であり、猫背の姿勢により大菱形筋、小菱形筋といった肩甲骨の間の筋肉が引き延ばされているからです。
また反対に体の前面の筋肉である鎖骨の下の大胸筋、小胸筋といった胸の筋肉は緊張し硬くなっています。後頭部から下の首の筋肉も同様に硬く強張っています。
これらの筋肉の緊張はマッサージなどで緩めることができたとしても、歪みはそのままなので、しばらくするとまた元に戻ってしまいます。
背中の痛みは姿勢に関係して24時間働く骨や筋肉でもあり、座っていても立っていても寝ていても、根本の原因を改善していかなければ徐々に症状が強くなっていく可能性があります。
背中の筋肉が張りすぎて、力を抜けない状態になっている方も多く、慢性的な背中の痛みや腰痛、肩こり、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、腕のしびれなど、背中の痛み以外の症状にまで悪化させてしまうことも多くあります。
ほかにも首のヘルニアやその後遺症、交通事故により背中に痛みが生じることもあります
レントゲン等で異常が認められない場合、ストレスからくる自律神経失調症や脊椎過敏症と診断されるケースもあります。
背中の痛みがこのように多くの症状や痛みに関係してくるのは、身体はいろいろな箇所が連動して動くからで、背中は身体の中心であり、さまざまな動作・姿勢に影響を及ぼしているからです。
足や膝、股関節のバランスを崩していて、背中を始めとする上半身でバランスを取っている場合、もともとの痛みの原因は下半身にあり、症状が背中に現れているのですから、まずは下半身を整えていくことが先決であり、背中の痛い部分だけを施術することでは早期回復や再発防止にはならないのです。
背中自体に痛みの原因があることもありますが、骨盤の歪みや股関節、足裏の歪みなども背中に負担をかけている事も多いので、全身を整えていくということを行っていく必要性があるのです。
なお、下記のような背中の痛みの場合は、骨格の歪みや筋肉の緊張といった要因以外に、内臓系の疾患が疑われるケースですので、まずは専門の医療機関に受診することをおすすめしています。
■肩甲骨の間辺りの激しい痛みがある場合
・急性大動脈解離
突然の激しい胸や背中の痛みがある場合は急性大動脈解離の可能性があり、この場合、すぐにでも救急車を呼ぶべきケースです。まれに痛みが軽いこともありますが、大動脈の壁が裂けて、手足の動脈への血流が悪くなり、手や足の激しい痛みが突然に現れることもあります。高血圧の人に起こりやすいといわれています。
■背中の左側〜左肩に痛みが出る場合
胃・すい臓・左の腎臓などに原因があることも多いです。特に注意したいのは狭心症や心筋梗塞の場合でもこのような症状が出ることがあります。
・狭心症は、心臓の周りを取り囲んでいる冠動脈の血流が不足して起こる病気で、よくある症状としては左前胸部に圧迫されたような痛み、そのほかに胸部正中・背中の特に左肩部分の痛みが出ることもあります。数分から数十分、痛みが続くとされています。背中の痛みだけ出ていると、気づきにくいこともあります。
・心筋梗塞
心筋梗塞は、冠動脈の血液の流れが止まってしまい、そのまま流れなくなることから起こる病気です。
前胸部の中央に締め付けられるような痛みや、左肩、左上腕部分、肩甲骨の間などに激痛が出ます。痛みに加えて、圧迫感・吐き気・冷や汗・呼吸困難といった症状もあり、これらの症状が、30分以上続きます。
激痛になることが多いですが、痛みが軽い急性の場合もあるようです。
■背中の右側〜右肩の痛みの場合
肝臓・胆のう・腎臓などが、原因になることも多いようです。
・胆嚢結石、胆管結石
結石があったとしても、必ずしも症状があるわけではなく、無症状の人も多いとされています。胆嚢結石症(胆石)で一番多いのは、右の肋骨の下あたりに差し込むような痛みを感じ、背中に抜けるような痛み(放散痛)を伴うこともあります。人によっては、みぞおちやおへその上、右の肩甲骨の下、腰に痛みの症状がでます。鋭く差すような痛みや鈍く重い痛み、肩こりのように張った感じ、などさまざまな症状の現れ方をします。
・背中の痛みや違和感が長い間起こっている
・突然立っていられないほどの激痛が起こる
・背中の痛みとともに、吐き気や高熱などが発症する
こんな場合はまず病院の受診をお勧めします。
背中は姿勢を維持するために大切な部分です。背中の痛みや不調は、体への負担が大きくなりすぎたため、痛みや症状となって表れているのです。
背中の痛みや不調を緩和するには、背中への負担を減らしてあげることが大切です。
背中の痛み・不調を放っておくと日常生活に支障をきたすことにも繋がりかねません。
背中の痛みや不調を改善していく施術として、整体院てあて西春では炎症を抑え循環を促していくために痛みが生じている背中だけではなく、身体全体を整えて患部の負荷を減らしていくことも欠かせません。そのために、全身の歪みを独自の骨格矯正で整えて早期回復や再発防止を図っていきます。
また同時に、大きな力や長時間の作業に適したインナーマッスルや体幹を活用する身体の使い方をできるようにするセンターコンディショニングも有効です。
・骨格矯正
・センターコンディショニング
・テーピング
・ストレッチ
当店では、お身体の状態に合わせて最適なアプローチで上記の施術を組み合わせて行っていくことで、背中の痛み・症状の早期回復や再発防止を目指していきます。
当院では痛みや不調の早期回復、再発しない身体作り、姿勢改善、自律神経の調整など、おひとりお一人の症状に合わせ寄り添った施術を行っております。
患者さまとの会話を大切にし、『安心』『丁寧』な施術とまごころのこもったおもてなしを通じて、患者さまの『元気』と『笑顔』があふれる院をめざしています。
また治療目的やご希望を理解し、患者さまの日常生活や趣味、夢や目標に少しでもプラスになり、毎日を笑顔で楽しく健康に過ごせるよう尽力してまいります。